ア メ リ カ 西 海 岸 建 築 紀 行

2007.4,19〜26

ファッションリブ(主に商業施設などで壁等の装飾に使う内装材)のメーカーさんである潟Tカイ主催のデザインコンペで金賞をいただき、今回その副賞でアメリカ西海岸(シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスの3都市)の建築ツアーに夫婦で参加してまいりました。ちなみにこのツアーは、建築ジャーナリスト・淵上正幸さんのコーディネートです。淵上さんご本人をはじめ、コンペの審査員の先生方、またデザイナー、建築家、ジャーナリスト等たくさんの参加者の方々とともに1週間を過ごさせていただき、とても刺激的な楽しい旅となりました。もちろん建物も1週間みっちり見学させていただきましたので、ここでその一部をご紹介したいと思います。

■SEATTLE(シアトル)

シアトル中央図書館/レム・コールハース

EXPERIENCE MUSIC PROJECT
/フランク・O・ゲーリー

スペース・ニードル/ジョン・グラハム

この日は午後から、シアトル・オリンピックパークやセント・イグナティウス礼拝堂(スティーブン・ホール)などを見学の予定でした。しかしスペースニードルの展望デッキからセーフコフィールドのドーム屋根が開いているのが見えたので、ためしに「チケット取れますかねー」なんて聞いてみたところ、「ウィークデイだから全然大丈夫だよ!今日は試合開始が15:45だからね」との答えに急遽予定変更。というか私たち夫婦だけシアトルマリナーズの日本人選手たちを応援すべく、セーフコ・フィールドへとエスケープしたのでした。
この日の対戦相手はミネソタ・ツインズ。残念ながら5-6で負けはしましたが、イチロー選手はシアトル市民からも一番人気でしたし、城島選手も正捕手として堂々たる姿を見せてくれました。

スペースニードルから見えるセーフコフィールド(奥)とシアトルシーホークス(アメリカンフットボール)の本拠地「クエスト・フィールド」(手前)

↓セーフコ・フィールド

クエスト・フィールド↑

■San Francisco(サンフランシスコ)

シーランチ・コンドミニアム/チャールズ・ムーア

シアトル・マリナーズ セーフコフィールド

私的には最も楽しみにしていたチャールズ・ムーアのシーランチ・コンドミニアム。しかし外観のみと言われた時は(しかも遠っ!)、マジで落ち込みました。左上の写真はまだ外観だけしかダメ状態のときなので顔が恐い(笑)。結局内部まで見せてもらえることになったのは、デザイナーたちの熱意が通じたから?! シンディさんありがとう!!シーランチについてはTVで何度か紹介されているようで、こちらに詳しい紹介がありましたのでご参考までhttp://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/f_051119.htm

デ・ヤング美術館
/ヘルツォーク&ド・ムーロン

マリン郡庁舎/フランク・ロイド・ライト

ドミナス・ワイナリー/ヘルツォーク&ド・ムーロン

オーパスワンワイナリー/スコット・ジョンソン

セントメリー教会/ベルーシ&ネルヴィ

ハイアットリージェンシー・サンフ
ランシスコ/ジョン・ポートマン

ハリディ・ビル/ウィリス・ポルク

サークル・ギャラリー/フランク・ロイド・ライト

サンフランシス近代美術館/マリオ・ボッタ

イエルバブエナ公園視覚芸術センター/槙文彦

トランスアメリカ・ピラミッド/
ウィリアム・ペレイラ

ワインカントリーのブドウ畑

ナパバレーのサッツゥイ・ワイナリーにて
各自買込んだ食材を持ちよってガーデンランチ

オーパスワンワイナリーの試飲はグラスに3cmくらい
で$25(ちなみに$35のもありました)

デルモンテの缶詰め工場跡地を利用したザ・キャナリー

淵上正幸さんと

審査委員長の水谷壮市さんと

サンフランシスコのダウンタウンを背景に全員で

ピア39のシーフードレストランにて

フェリービルのフードコートは18年前
のイメージそのままでした

サンフランシスコではユニオンスクエア近くのホテルだったにもかかわらず、ダウンタウンの写真がほとんどないことに写真を整理していて気づきました。シーランチやワインカントリーなどの郊外やフィッシャーマンズワーフ界隈の写真はたくさんあるのですが。でも実際に一番歩きまわったのはサンフランシスコのダウンタウンです。チャイナタウンまで歩いて夕食を食べに行きましたし、メーシーズの最上階にある人気のお店チーズケーキ・ファクトリーへお茶をしに行ったのですが、1時間半待ちと言われ、次にユニオンスクエアのカフェに行ったら閉っていて、あきらめてスターバックスに入ったりもしました。サンフランシスコは18年ぶりだったのですが、当時ピア39などは最先端のスポットだったことがなつかしく思い出されます。それにしてもカリフォルニアワインはどれも美味しかったなー。

■LOS ANGELES(ロスアンゼルス)

ソーク生物学研究所/ルイス・カーン

L.A.最大の目玉は、やはりルイス・カーンのソーク生物学研究所。といっても実際にはL.A.よりかなり南のサンディエゴに程近いラホーヤという町にあります。その南の町で、太平洋に向かってストイックに佇むこの建物をずっとこの目で見てみたいと思っていました。実際その場所に立ってみて、あらためてこの中庭の存在意義を体感することができました。カーンにそこに木を植えないよう助言したルイス・バラガンをこよなく愛する私は、やはりこの「石のプラザ」なくして、ソーク研究所はあり得ないと思いましたし、バラガンが言ったように、そこはまさしく「空へのファサード」でした。完成して40年以上を経てなお、ますますその威光をはなち続けているこの研究所ですが、建物自体のスケール感は意外と小さかったのが印象に残っています。また、中庭の床がトラバーチンというのは行ってみて初めて知ったのですが、とても綺麗でしたね。(熊本でそれをしたら一発でカビだらけでしょうが) 残念だったのは最近まであったというグッズショップがなくなっていたことです。

カルトランス第7地区本社/モーフォシス

この建物がMAROON5の新曲「Makes me wonder」のPVに使われているのを偶然発見したときは妙にうれしかったです。また、ニッサンティアナのCMのバックにも登場しているらしいです。

ジョン・ジャーディオフィス

六本木ヒルズやキャナルシティ博多など世界中で大規模商業施設のデザインを手がけるジョン・ジャーディのオフィスは、ヴェニスビーチ沿いの一見海の家?と見まごう建物にあります。私なら毎日海(波)ばかり眺めて仕事にならないでしょうが、なんとも羨ましいロケーションです。ここの会議室にはそこを訪れたデザイナーや学生?がサインをするスペースがあって、私もしっかりサインしてきました。

ディズニー・コンサートホール/フランク・ゲーリー

ブラッドベリー・ビル/ジョージ・ワイマン

1893年竣工というこのビルは、鉄と木とタイルの織成す荘厳なインテリアがすばらしく、映画「ブレードランナー」のロケ地になったことでも有名。(映画では陰鬱なイメージだが、実際はガラスの天井からのやわらかな光が美しい)
右下の写真は審査員の藤江和子先生と。真ん中はなぜか?チャップリン。

ロサンゼルス現代美術館/磯崎新

ニューロサイエンス研究所
/ドッドウィリアムス+ビリー・ツィーン

モンドリアンホテル/フィリップ・スタルク

LAダウンタウン・スタンダードホテル
/コニング&アイゼンバーグ

“若手のホープ”トラフ設計の二人とホテルで

LAコリアンタウンの高級?焼肉店で審査員の熊沢信生さんたちといっしょに

複雑で幾何学的なフォルムもシアトルの街には妙になじんでいた。図書館とはいえ、書架スペースは延床面積の32%に過ぎないというメディアライブラリー。

“リビングルーム”と呼ばれる巨大なアトリウム

プラダ・LA・エピセンター/レム・コールハース

ロデオドイライブ(ビバリーヒルズのブランド店街)

サンタモニカ・プレイス/フランク・O・ゲイリー

ザ・グローブ/ジョン・ジャーディ

最終日は偶然にも堺社長の誕生日でしたので、リトルトーキョーの焼肉店でサプライズ パーティとして、お世話になった社長の誕生日をみんなで祝いました。
今回見た建物のベスト3を挙げるとすれば、1位:シーランチ 2位:ソーク生物学研究所 3位::シアトル図書館でしょうか。もちろんそのほかにも新しいものではデ・ヤング美術館、古いものではブラッドベリビルなど新旧織り交ぜて見どころも多かったです。いくつか休みで見れなかったところもありましたが、久しぶりの西海岸はとても居心地が良く、何より1週間をともに旅したみなさんと出会えたことが素晴らしかった。良い旅と出会いに感謝、感謝です!