NEW STANDARD - STOCK OF ENERGY
「食料の備蓄」や「日用品の備蓄」は、実際に取り組んでいるご家庭も少なくないでしょう。ですが、「エネルギーの備蓄」というと、ピンとこない方も多いのではないでしょうか?私たちの考える「エネルギーの備蓄」は、不安を少しでも和らげてくれるものだと考えます。「エネルギーの備蓄」は、食料や日用品の備蓄とは違い一定期間放置しておくと、いざという時に使えないこともあります。ですので、食料や日用品とは違いそれぞれのライフスタイルに合わせ、日常でも負担なく楽しみながら使えるものを考える必要があり、それがいざという時の安心に繋がるのと考えています。
生活の中で使うエネルギーには、様々なものがあります。特に電気は、コンセントに繋ぐだけで電化製品を使うことができてしまうため、つけっぱなしなど、知らず知らずのうちに多くの電気を使っているということも少なくないでしょう。日本はエネルギー資源の約9割を諸外国からの輸入に頼っており、2018年の自給率は6%と世界でも非常に低い水準です。電気をはじめとするエネルギーは、私たちの暮らしに無くてはならないものになりましたが、そのほとんどを、諸外国に握られていると言っても過言ではありません。私たちは暮らしを豊かなものにしてくれたエネルギーを否定するわけではなく、日本におけるエネルギーの現状やその仕組みを知り、私たちの暮らしの中にあるエネルギーについて考えることが、地球とそこに暮らす自然環境や動物、人間すべてが末永く共存できる社会への第一歩なのだと確信しています。
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私たちのご提案するオフグリッドシステム(オフグリッドとは送電網と繋がないという意味)は、それぞれのライフスタイルに合わせた「なんちゃってオフグリッドシステム」です。太陽光パネルで発電された電力を蓄電池に溜めて使うシステムではありますが、すべてを賄うシステムを導入しようとすれば、知識や経験がなければコストやリスクが大きくなってしまいます。私たちは、まずは簡単に使えるシンプルなものから、楽しめる範囲で使ってみて頂き、暮らしの中でどのように電気が使っているかを知ってもらうことが、本当の意味での「少エネ」への第一歩だと考えます。
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ペレットストーブとは、間伐材や製材所などから発生する木くずや端材など、再生可能な 木材資源を再利用して作られる「木質ペレット」という固形燃料を使うストーブです。環境負荷が少なく、燃料の製造のために雇用や林業の活性化による地域経済にも大きく貢献するストーブでもあります。なにより、火が見え、簡単な調理もできるので、暮らしの中に楽しみをもたらしてくれます。さらに、ペレット燃料はまとめてストックしておくので、エネルギーの備蓄にもなります。消費電力も少なく、なんちゃってオフグリットシステムとの相性も抜群です。
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「エネルギーの備蓄」には様々な方法があります。生活用水として、井戸や雨水を利用することや、ストーブ用の薪やペレットなどの燃料を買いためておくこと。さらには、都市ガスからプロパンガスに変えることで、ガスが使えることはもちろん、ガス用の発電機などもあります。ちょっとした薪や炭をストックしておくことも一つのエネルギーの備蓄の手段です。防災面で考えれば、いくつかの手段を持っておくことは重要で、非常時だけのものにせず、日常で使う設備として取り入れることが、いざという時の本当の意味での備えになると感じています。